1億4千万年前の生きた化石「シラタマモ」が国内で唯一自生する島 出羽島






フィールドレコーディング・・その楽しみ方。2018.11.24放送 Fumifiro Itani

日本に住んで四季の移り変わりはアイデンティティそのもの。その美しい光の造形を求めて数多くのカメラマンは心の奥底を探りながら、プロ、アマを問わず旅をする。のどかな春の陽気に誘われて散歩する風景。あるいは、極寒の海に佇み冬鳥の飛び立つ瞬間。移動中に見知らぬ誰かと談笑して、もう一人の自分と出会うなど語り尽くせないものです。

さて、今回ご紹介するのは、国の天然記念物 生きた化石「シラタマモ」

シラタマモは、中生代の白亜紀(約1億4千年前)に繁殖したシャジクモ科に属する車軸藻(シャジクモソウルイ)植物で、この植物の仮根部に白色 球状 体(シラタマ)をつけることから命名されました。

海水から淡水へと進化する移行過程をそのまま今日まで残すもので、「生きた化石」とさえ言われる貴重な植物で、1972年(昭和47年)に国の天然記念物に指定されました。 現在の分布は、出羽島、オーストラリア、インド、南フランス、南米のアルゼンチンの汽水湖などで自生していることが確認されています。

ここ、出羽島の大地は 東側の山からの淡水と西側の石垣から海水が浸入している汽水性で、海水と淡水の割合が2対1となっており、シラタマモの生育に適しています。是非、大池に足を運んでシラタマモをご覧ください。(牟岐町より引用)



「大池」 海から約15mにある池  3D マウスで動かしてください
 
 



クリックすると拡大します


牟岐港〜出羽島港 運行時間約15分 。生活物資は全て船で運ぶ。ここは、車1台も走らない島。夢と浪漫と南国情緒の島。未来に残したい漁業と歴史文化百選の島と紹介されている。最近ではアートの島としても秘かに知られ、何故か?欧米系の外国人旅行者が泊まっていたんだ。




一日に6便しかない。時刻表はこちら

大人1名 片道220円(ただし、8月1日から9月30日までは230円)




10月20日は波が荒くて左右に揺れる揺れる。船に酔わないように後のセンターにあるポールにつかまってスケートボードにも乗った感じで垂直を保った。15分と言えども気持ち悪くなるのは嫌だからね。



出羽島の町並はミセ造り(ぶっちょう造り)と云われるもので、上下に開く戸板が庇と縁台の役目をしている。一般的には上部は蔀戸、下の縁台は「ばったり」と呼ばれている。この漁師町を特徴付けているもので、これだけ多くのミセ造りの建物が連続しているのは珍しい。






港から20程度歩くと「大池」。ここが1億4千年前の「シラタマモ」が世界で4つ。日本ではここだけ自生する。大きなコイと思われる魚が泳ぎ、アメンボが水面に浮かんでいる。この大切な生き物をどうか弄らずに見守って欲しい。


そして、注意したいのは、この大きな石がグラグラしている箇所が多々あるので、気をつけてください!



























(C)2018 Seaside Avenue allright reserved